第2回 ウェアラブル EXPO(2016/1/13)
「ウェアラブル」という言葉は何年も前から耳にしたことがあり、雑誌にも毎年「ウェアラブル元年」という見出しが出ますが、今だにウェアラブルの年は来ていないようですね(笑)
「身につけるだけで血圧や脈拍が測れます!」と言われても、日ごろ健康を気遣っていない人がいきなり○○ウォッチは買わないし、
「VR(バーチャル・リアリティー)技術を駆使した映像が楽しめます!」と言われても、いきなり高価なゲーム機よりさらに高価な××グラスは買いませんよね。
正直言って「ウェアラブル技術を便利に・楽しく使っている自分がイメージできない」
って方が多いと思います。
そんなモヤモヤを解決すべく『第2回 ウェアラブル EXPO』の取材に挑んできました。
会場は「ビックサイト」。
プレスの腕章をもらって入場。
(駅弁取材で腕章をつけての取材の魅力にすっかりハマってしまいました)
まずはわかりやすく「ウェアラブルと言ったらコレ!」というイメージの「ウェアビュー」の写真を撮る。
見た目の変り種として
・セメダインの「導電性接着剤」
・YAMAHAの「薄型ストレッチャブル変位センサー」
<動画> ※音が出ます。
・脳波で動くnecomimi(猫耳)カチューシャ
などに目を惹かれつつ通路を練り歩く。
GUNZEのブースにやたらに人だかりがありました。TV取材などもある模様でしたが、菜緒さん的には「衣料型ウェアラブル」には触手が動かずスルー。
◇◆◇ ハードウェアや基礎技術の進歩は素晴らしい!
◇◆◇
でも「ウェアラブルって何の役に立つの?」という疑問に答えは得られないなぁ。。。
と思いつつ「NPO法人 ウェアラブルコンピュータ研究開発機構」というブースで足を止めました。複数の企業等が共同展示を行っているブースのよう。
ブースにいた男性に
「ウェアラブルって何の役に立つんですか?」
という疑問をぶつけてみたところ、おもむろにゴツいアイグラスをかけ、何もない空間にむかって手を動かし始めました。
システムが手のジェスチャーをアイグラスで認識し、グラスに手の形を映し出します。同時にグラスに映し出されたオペレーション画面に対し、手の形を変えて命令を実行。
10数年前「マイノリティ・リポート」という映画でトム・クルーズが空間に向かってコンピューターに指示していたシーンを彷彿させる情景が目の前に広がりました。
株式会社ブリリアントサービス「mirama」
<動画> ※音声が出ます。
デモを見せてくれた「株式会社ブリリアントサービス」 は、miramaという “ウェアラブルコンピューター専用のOS” を作っています。「ジェスチャー認識」という技術で、ふだん人が目で見ている情報を収集し、コンピューターと連動して作業できるソフトウェアです。
「菜緒さん」の会社はソフトウェアを開発していますから、ハードウェアの技術よりも「データを処理して目に見える結果が出る」ソフトウェアのほうに興味をもちました。
今回の会場に多く展示されていたウェアラブル“端末” や素材は、パソコンで言えばマウスやキーボードなどと同じもの。その技術力の向上と、SFチックな発想から生まれたわがままな要求を叶えるソフトウェアがタッグを組んだ時、本当の「ウェアラブル元年」が来るのではないか、と思った「ウェアラブル EXPO」でした。
【展示会情報】
第2回 ウェアラブル EXPO
会期: 2016年1月13日~15日
会場: 東京ビッグサイト
主催: リード エグジビジョン ジャパン株式会社
※この展示会は関係者のための商談会です。一般の方のご入場はできません。