Pepper World 2016(2016/01/27)-記者説明会編
ソフトバンクグループ株式会社代表取締役社長:孫(そん)氏が実の子のごとく愛情を注いでいるロボット:Pepper。その法人向けモデル【Pepper for BIZ】の最新ソリューションが集まる法人向けのイベント『Pepper World 2016』が「ベルサール汐留」にて開催されました。
展示会に先駆けて記者発表会がありましたので、まずはその潜入レポートから。
ゲストに小泉今日子さんや広瀬すずさんを迎えてのトークセッションもある、ということで、プレスの待機場所は長蛇の列。受付開始10分前に私が到着したときには、スチールカメラ、ビデオカメラそれぞれ20名ほど並んでいました。
10時から発表会開始。ソフトバンク代表取締役社長 兼 CEOの宮内氏がにこやかにご登壇。
日本企業の課題として、少子高齢化による【人材不足】を挙げた後、「救世主、現る」というフレーズと共に【Pepper for BIZ】の紹介が始まりました。
すでに成果を出し始めているPepperたちの【事例】紹介。
例をあげると
・みずほ銀行 : 行員として入行。金融商品を説明。⇒ 来店したお客様をカウンターに誘導。
・イオンモール : セールス&プロモーションを担当。⇒ お客様との新しい接点創出。
・ヤマダ電機 : 3ヶ国語でフロアの誘導。⇒ 店内回遊率向上。
・リクルート住まいカンパニー(スーモ) : 独自会話機能で対応。 ⇒ 来客数数倍。
・ネスレ : コーヒーマシンの説明。接客データの収集。 ⇒ 売上15%増。
もちろん、ソフトバンクショップでもフル稼働。 呼び込みや(待っていただいている間の)ヒアリングで集客を増やし、販売数増加につながっているそうです。
そして今年3月28日には、なんとなんと「Pepperだらけ」のソフトバンクショップを表参道にOpenする、という告知がPepper本人からありました。
続いて、ソフトバンクロボティクス株式会社の富澤社長が登壇され、【Pepper for Biz】の活用方針について、今までの”人寄せパンダ”的役割から実際の業務に役立つ役割へ、 具体的には【効率化】【コスト削減】を目指す!と宣言されました。
その後はお楽しみの時間。
「Pepperだらけ」の携帯ショップを模したセットで、ゲストのみなさんがPepperから接客されたり、Pepperと会話やゲームを楽しんだり。
お楽しみ時間の締めくくりは、宮内社長、富澤社長、ゲストのみなさんとPepperの記念撮影。
発表会のラストは「質疑応答」。
7名から質問があり、宮内社長、富澤社長が対応されました。いくつか紹介します。
Q:2016年はスマートロボット元年・準備は整った、ということだが、具体的には?Pepperの増産台数は?
A:生産台数は非公開(富澤社長)。開発ベンダーは200社を超えた(宮内社長)。
Q:Pepperだらけの店舗の本気度は?
A:まずは、集客とお待たせ時間の短縮を目指す。営業活動のギリギリのところまでPepperでやりたいが、契約のところは人間がやることになりそう(宮内社長)。
Q:今後Pepperは法人向けサービスにシフトしていくのか?
A:個人向けサービス、法人向けサービス、それぞれ進めていく(富澤社長)。
「菜緒さん」も勇気を出して質問してみました。
Q:今後は人と見分けのつかないアンドロイド開発の可能性もある。それに賛成か?それともあくまでも人間のサポート的役割にとどめるのか?
A:難しい質問。当面は人間に貢献し、人間を幸せにするロボットを追及していきたい(富澤社長)。
「展示会」編につづく