HR SUMMIT 2016(2016/05/12)①
日本最大級の人事フォーラム『HR SUMMIT 2016 』に行ってきました。HR は Human Resources の略で、人事系のテーマについてのセッションが行われる催しです。今年から「HRテクノロジー&ビックデータJAPAN」が同時開催されています。
会場は「ベルサール東京日本橋」。地下鉄:日本橋駅から直結、便利で格調高い会場です。
当グループはIT業界なので、「HRテクノロジー」のセッションを中心に聴講しました。受講メモをマインドマップ※で紹介します。(※マインドマップ:トニー・ブザンが提唱した思考・発想法の一つ。その活用法などはこちら をご覧ください)
●最新の脳科学、人工知能、ITの進化で、人事はどう変わるか
〔モデレーター〕慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 特任教授 岩本 隆 氏
〔講師1〕内閣府 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT) プログラムマネージャー 山川 義徳 氏
〔講師2〕株式会社リクルートホールディングス Recruit Institute of Technology推進室 室長 石山 洸 氏
「脳科学、人工知能、IT」というキーワードで、「産・官・学」お三方のトークセッションです。
前半は、それぞれが取り組まれている事柄の紹介。
岩本氏は、企業での豊富な経験を生かし、慶應義塾大学大学院のKBS※ の特任教授。
※KBS:1962年に創立された、日本で最も歴史のあるビジネススクール。
山川氏は、内閣府のImPACT※ のプロジェクトマネージャーとして「脳の見える化」に取り組んでいます。
※ImPACT :実現すれば産業や社会のあり方に大きな変革をもたらす革新的な科学技術イノベーションの創出を目指し、ハイリスク・ハイインパクトな挑戦的研究開発を推進することを目的として創設されたプログラム(公式HPより)。
残念なから、人の脳の容積は年に0.6ポイントずつ減っていくそう。山川氏ご自身の脳のMRI写真を見せていただきながら説明は進みます。
現在の研究結果からは、脳は“ほどほどに”使ったほうがよいとのこと。使わないでいるのもよくないし、使いすぎ(ストレスなど負荷のかけすぎ)もよくないようです。
石山氏からは、リクルートが「2020年に総合人材サービス領域でグローバルNo.1になる!」という力強い宣言がなされました。
そのために、人工知能(AI)の研究所として「Recruit Institute of Technology」にAI分野の世界的権威をアドバイザーとして迎え、グローバル規模のAI研究を開始しているそうです。
後半は、ディスカッション。
HRに関するビックデータを人工知能を使って分析するプロセスや留意点について意見交換されました。
大切なのは人の感情や感性。人が見て面白いと思うデータの定義をすることや、“世界や社会をよくしよう!”という目的を持って分析をすること。
人工知能が進化して“早く・大量に”データを分析できるようになっても、“分析結果をどう判断(評価)するか”という部分に人間の介在価値が残っていそうです。
今回はここまで。次回は【人工知能が「働く」を変える】というセッションについてレポートします。