【IBM Watson Summit 2016】②展示会 (20160526)
(元)IBM Champion:よっしーが登場した【IBM Watson Summit 2016 】内のセッション※ を見た後、展示会場を一回りしました。
※セッション(「IBM Notes/Domino で IoT – XPages on Bluemix の応用例」)の様子はコチラ でお読みください。
この記事では、展示会で興味を惹かれたコーナーを紹介します。
●Watsonとは?
イベントタイトルになっているWatsonはIBMが開発した質問応答・意思決定支援システム。
●「コグニティブ・システム」とは?
「WatsonってAI(人工知能)なんでしょ?」と思って会場を見渡すと、あれれ、AI(人工知能)という言葉がどこにも見当たらないことに気づきます。その代わり目に入るのは「コグニティブ」※という言葉
※コグニティブ:「認知の」「経験的知識に基づく」という意味の英語
AIの技術がコグニティブ・システムに使われているので関連は深いのですが、コグニティブ・システムは人間を中心に据えているのが特徴。人間だけでは解決できないものを人間と一緒になって解決する役割を担うシステム、というわけです。
●Watson IoT Platformで楽しむテーブルサッカー
展示の中では、PCやディスプレイだけでなく小道具(大道具?)が設置されているところに注目してしまいます。もちろんこの会場でもソフトバンクのロボット:Pepperがたくさん働いていました。
こちらはアナログな「テーブルサッカー」ゲーム台の選手(人形)にセンサーを付け、その動きやボールの動きを計測して認識し、Pepperが実況を行っているブース。
点数表示が後ろのディスプレイに表示されたり、Pepperがゲーム状況に合わせた動作で盛り上げてくれたりします。
●人の動きや生体データを分析・利用
コグニティブ・システムは、医療・介護の業界でも活用が期待できます。ベッドに横たわった人の姿勢や生体データを取得・分析して適切な補助方法を考えたり、健康な毎日を過ごすためのサポートができそうです。
オフィスに欲しい!このシステム。椅子とそれに座った人のデータを取得・解析し、PC作業時の快適な体勢をアドバイスしてもらえれば、腰痛や肩こりも減りそう?!
●「Watson日本語API」の何がすごい?
PCでのデモ画面だけが展示されているブースです、はい。素人にはすごさがよくわかりません(笑)
偶然、通りかかったITトレンドゲッター:Reiji に「何がすごいの?」と聞いてみたところ、Reijiいわく「日本語のAPIってまだまだ少なかったんですよね」。
そもそもAPIって何さ。APIを簡単にいうと、あるシステムの機能を利用したい外部のひと(システム)に、楽に利用してもらえるように提供する受付窓口※ のようなもの(※専門的にはインターフェースと言います)。
今年(2016年)2月にIBMは「Watsonには約30のAPIがそろっていて、今回はこのうち6種を日本語化した」と発表していました。日本語化されれば、英語が苦手な日本の開発者は、そりゃ当然うれしい。開発効率があがりますからね。
ブースでは、架空のアパレルショップでWatsonが顧客と対話して商品(服)をお勧めしていく様子をデモンストレーションしていました。
「シャツを探したい」と言ったら写真でアイテムを表示したり、サイズを指定したら「Mサイズですね。かしこまりました」と応えたり、自然言語※ によるやりとりを見ているとPCでつながった先に本当の店員さんがいるようでした。
※自然言語:日常的に会話で使っている言葉。
●「センサーを使ったIoTシステム」も飛び入り展示
セッション終了後、よっしー達もIBM のブースの一部をお借りしてデモンストレーションを行いました。