超高速開発コミュニティ GeneXus 第7回分科会(2016/06/17)
6月17日に開催された超高速開発コミュニティ GeneXus 第7回分科会についてレポートします。
このコミュニティには、
・超高速開発ツールを開発するベンダー
・ツールの導入を支援するSIer や コンサル会社
・ツールユーザー
というさまざまな立場の方々が参加しています。
その中でも「GeneXus 分科会」は、GeneXusユーザー・ベンダーにとどまらず、GeneXusに興味を持っていただいた方も対象としています。
「超高速開発コミュニティ」に関する過去記事はこちらをご覧ください。
「超高速開発コミュニティ(第13回セミナー) ユーザー事例発表」
●アイテック阪急阪神 浜田さまによる「事例紹介」
アイテック阪急阪神株式会社 は、大阪に本社を構える会社です。交通関連システムなどを開発・提供しています。
アイテック阪急阪神株式会社 では、2014年からGeneXusを使ったシステムの開発・その推進を始めました。その際、GeneXus、Wagby、その他もう1つの開発ツールを比較し、 GeneXusを選ばれた、とのこと。
開発チームのメンバーは、自社から浜田さまともう1名のSE、システム内製化をサポートする株式会社ウイングの方1名の3名。
※内製化についての説明は コチラ の記事をご覧ください。
GeneXusを使った最初の開発は「遺失物管理パッケージ」の作成。電車内の“忘れ物”の登録・検索・移送・廃棄の処理に活用できるシステムです。
(※クリックで拡大します)
普段PCを使い慣れていない関係者 (運転手さん、駅職員さん、、)の誰でも使いやすいように、ということを心がけて作成されたそうです。
そこで実感した「超高速開発ツール」の実力。2週間で、実際にデータ入力できる画面を作成できました。もうちょっと複雑な検索画面も4週間で作成できました。
短期間で開発できるのは何がいいかというと、関係者やお客様に実際に使っていただく画面を早く見せられることです。資料で説明するより実物を使っていただいた方がお客様の理解も早いし、要望も出しやすく、よりよいシステムを作れる、と予想できます。
このように「超高速開発ツール」のメリットを感じた浜田さまですが、最初1ヶ月は「しんどかった」と言います。
その理由は「技術情報が少なかった」こと。
当時はWeb検索してもGeneXusに関する情報があまり見つからない、システムが表示するエラーの意味がわからない、といった困難が降りかかります。 そんな困難を克服しながら、さらに自社の「ワークフローシステム」「プチアイデア登録システム」とGeneXusを利用したシステム開発を続けました。
●開発標準の構築
システム作りと並行して、啓蒙や宣伝活動をなさったそうです。社内向け技術論文の公開、社内で事例発表会の開催、社内システムのログイン画面に「Powered By GeneXus」(これは GeneXusで作りました)とのアピール等。
開発の標準化としては、「GeneXus 開発規約」(標準的な開発工程の定義、コーディング規約、オブジェクトや変数の命名規約)を作成しました。同時に「教育の標準化」を進めるため「GeneXusプログラマを短期間に育成する」プラン作成も行いました。
社内にGeneXusを使った開発を根付かせよう!という推進者としての強い気持ちを感じました。
●GeneXusの長所と課題
そんなGeneXus での開発経験豊かな浜田さまが感じたGeneXusの長所と課題。
【長所】
・コード記述量が少ない
それまで開発に使用していたVB※と比べると格段にコードを記載する量が減った。
※Microsoft Visual Basic:マイクロソフトが1990年代に開発していたプログラミング言語。
・仕様変更によるミスを防ぐ工夫ができる
ドメインの定義、SQLの文字列編集をする必要がないので、変更時の記述ミスが発生しない。
・仕様変更が楽
仕様変更自体もさることながら、変更による影響調査が楽。
【課題】
・技術者教育が難しい
情報が少ない(技術本が2冊しかない)。セミナーが地方(大阪)で開催されない。しかし、それを克服するため浜田さまは自ら開発と教育の「標準化」※をしていきました。
※ 基本機能の標準化、開発画面の標準化、開発工程の標準化、育成の標準化
課題のお話のなかで「自分たちの苦労を踏まえて 成功体験だけを提供する」とおっしゃっているのを聞き、今回のような勉強会の重要性を感じました。
●グループディスカッション
浜田さまの講演後、参加者をいくつかのグループに分けてディスカッションが行われました。どのグループでも、すぐに活発なディスカッションが行われていてビックリしました。
今回の分科会は、ソルクシーズ本社のミーティングルームにて行われました。ソルクシーズグループの「株式会社コアネクスト」社員が事務局の一員として参加。GeneXusコミュニティ活性化の一助となれてうれしく思います。
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