コンテンツ東京2016(2016/06/29 – 2016/07/01)①
『コンテンツ東京2016』に行ってきました。
東京ビッグサイトで行われた業界関係者のための商談会です。西ホールにて以下の6展が同時開催されていました。
・第5回 クリエイターEXPO
・第6回 キャラクター&ブランドライセンス展
・第4回 プロダクションEXPO
・第4回 制作・配信 ソリューション展
・第2回 コンテンツ マーケティング展
・第2回 先端コンテンツ展
【会期】2016年6月29日(水)~7月1日(金) 10:00~18:00
ソルクシーズグループの株式会社インターディメンションズが、配信ソリューション(サイネージ)ビジネスをしているので、その社員:JINさんと出かけてきました。
(JINさんと一緒にサイネージについて紹介した記事はこちら )
この記事では「先端技術(コンテンンツ)」にフォーカスしてレポートします。展示会場レポートの前に、聴講した「特別講演」についてご紹介。
●特別講演6/30 ①:ピクサーの最先端技術とクリエイティブなカメラテクニック
Pixar Animation Studiosで Camera OperatorをしているSandra Karpmanさんの講演。
Pixarは数々の人気アニメーションを生みだしている会社です。
「アニメーションも実写と同じようにカメラポジションが大事。そこに留意することで観客が映像を見たときに違和感なく自然に楽しめる」とSandraさんはおっしゃっていました。
Camera Operatorがどのようにアニメーションをチェックし修正指示をしているかを、実際に公開された作品の映像を見せながら、詳しく解説してくれました。
背景のボルトの位置など、ボヤっと映画を見ていたら気づかない(笑)ような細かい箇所までチェックすることを知りビックリ。それがPixar映画のクオリティにつながっているのですね。
●特別講演6/30 ②:VRでエンターテイメントは進化する ~歴史から学ぶ未来と最新の技術動向 ~
東京大学名誉教授 舘 暲(たち すすむ)さんの講演。
舘さんは、日本のVR(バーチャルリアリティ)の第一人者ともいえる方。「日本バーチャルリアリティ学会」初代会長です。この講演をきいてVRの歴史やそれを実現する技術要素について整理して理解することができました。
舘さんが定義するVRの三要素とは
・3D Life-size apace (等身大の空間)
・Real-time Interaction (その空間でリアルタイムに何かできる)
・Self Projection (その空間に自分がいるように感じる)
今回は【Telexistence】について詳しく説明されていました。【Telexistence】とはVRの一分野。VRで遠隔地環境をあたかもその場にいるように感じながら、リアルタイムでその場の作業ができる技術です。
現地では自分のアバター(ロボットなど)が作業をします。人間が活動できない過酷な環境でも作業できるし、何か事故が起こったときも本人は無事。この分野の研究・開発が進めば「自分の仕事は、火星で作業すること」なんてことも現実的になるかも?!
●特別講演6/30 ③:タイムマシン、消費予報、未来日記…実現の鍵「時間軸コンテンツ」とは?
東京大学大学院教授 廣瀬 通孝(ひろせ みちたか)さんの講演。
廣瀬さんは、コンテンツの活用法として「時間軸」という視点を生かしたツール開発に関わっています。
例えば、
・買い物レシートの記録(どこで・何を買った。いくらつかった)から、未来の消費行動を【予測・提示】することで買いすぎを防ぐ機能をもったツール
・日々の行動ログ(ライフログ)、今後のスケジュール、タスク等を入力しておくと、今後の忙しさを予測してアドバイスしてくれるアプリ(WillDo)
など。
廣瀬さんいわく「予測は完璧じゃない。けれどそれを知ることで、自分の行動をよりよい方向に変えることができる」とのこと。
長くなったのでレポート①はここまで。次は7/1の講演と展示会の様子をレポートします。